「やりがい」は仕事を続ける大事なカギ

世間では介護職は3K=きつい、きたない、きけんと言われ、さらに人手不足、給料の低さなど問題が山積みのイメージがあります。そんな労働環境の中でも働こうとする理由の一つに「やりがい」があると思います。

介護職のやりがいとは何なのか、実際に介護職に就いている人に聞くと、その人の笑顔、ありがとうと言ってもらえる、他人の力になれるなど様々な理由があります。一例ですがその人たちの背景に、昔からおじいちゃん、おばあちゃんが大好きだった、お世話になったなどの実体験があり、それらも原動力の一つになっていると思います。
また、介護職に従事する人の年齢層は様々であり、4、50代の方でも他職種から転職する方が見受けられます。以前、その方になぜ介護職に転職しようと思ったのですか?と質問したことがあり、「やりがいがあるから」という答えが返ってきました。

高齢化社会の流れもあり、周囲から「介護職にしなよ」と勧められて仕事に就く人もいますが、働くのなら、自分でやりたいと思える仕事に就く方が充実した日々を送れるはずです。自分自身が情熱を持てる分野を選ぶことが「やりがい」を抱くことに繋がります。
「やりがい」を感じやすいのはやはり医療系・介護系といった一定のスキルを要する専門職です。「どんな仕事もすぐに飽きてしまう」という人は、一度本気で専門職を目指してみるといいでしょう。また、これまで考えたことも無かった、やりがいと専門職の関係性を知れば、より新しいスキルを身に付けたくなるはずです。

もし結果的に、自分に合った職場を見つけた場合、懸命に取り組むのは良いですが、働きすぎも考えものです。働く気持ちが強い人は燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥ってしまう人もいます。仕事に真面目に取り組むからこそ、休息もしっかり取るという姿勢を大事にしましょう。

介護業界も色々と変革が行われており、実務者研修や、法改正など超高齢化社会に向けての行政の働きかけが目立ってきています。社会全体が介護の労働環境の改善に力を入れている今、介護のスキルを身に着けておくのは必ずやプラスになるでしょう。